令和元年八月十三日、中之郷会館にて初盆供養が行われました。
この行事は毎年、金胎寺の住職が導師を勤めさせて頂いております。
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法要に際しまして、少しお話をさせて頂きました。
お盆の行事とは、旧暦七月十五日前後にご先祖様が各家にお帰りになられご家族と過ごされるという信仰でございます。
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地域によっては玄関先に迎え火を焚きその場所を知らせ、またキュウリで馬を象りあの世から帰ってくる乗り物としてご先祖様をお迎えして、仏壇に手を合わせて命の故郷を思い出しご先祖様一人一人のご縁と自身の存在に感謝し家族との絆を深めて、そしてお戻りになられる時はナスで牛を象りゆっくりと安全にお送りさせて頂く昔から伝わる習慣でございます。
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お盆の時期に各地で花火が打ち上がりますが、本来はご先祖様の霊が天に昇華してゆくように追善(冥福を祈る)の願いが込められていました。
またパチパチと可愛い線香花火も名前のとおりに迎え火としての線香の役割を果たしていたそうです。
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また盆踊りも本来は、お盆にお帰りになられたご先祖様を迎え送るための念仏踊りとして始まった宗教行事という一説がございます。
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この度のお盆の供養は金胎寺の観音様(仏像)に来ていただき、御本尊千手千眼観世音菩薩を表したお塔婆と、すべての精霊を供養する三界萬霊のお塔婆をお祀りいたしました。
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塔婆とは奈良や京都などにある五重塔をイメージして作られたもので上の方はデコボコしていますが、密教の教えである「空・風・火・水・地」これらの五つの要素で宇宙の全てを構成しており、この五大の要素により人間も生かされていると説きます。
そして書かれているのはインドの梵字で悟りを開かれた如来様の種類でございます。これは生きている私達のご先祖様に対する感謝の気持ちを表しております。
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観音様はご先祖様の霊を慰めていただける仏様でもあり、またその時と場合に応じて三十三の姿に変化して衆生をお救いになられる仏様です。
西国霊場の三十三もこれに由来するといわれております。
また日本のカメラのメーカー、Canon(キヤノン)はこの「観音」からきており、世界で最高のカメラを創る夢を実現したいとの願いが込められているそうです。
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当時はCanonではなくKwanon(カンノン)最初の試作機がKwanonと名付けられたことに由来するそうです
ご先祖様とご家族とのお盆の思い出を心のレンズで心眼レフで写して残されてはいかがでしょうか。
お盆とはご先祖様とご家族揃いましてご縁の大切さを意識して心和やかにお過ごしくださいませ。