無事に金胎寺住職として就任いたしました。
平成二十九年九月十二日に高野山金剛峰寺にて伝達式が執り行われました。これも皆様の温かいご理解とご協力の賜物と存じます。
十一日より役員様と共に高野山にゆき十二日に伝達式に出席しました。特に印象的だったのは本山の職員方の私たちや参拝者に対する行き届いた丁寧な対応でした。
参拝者一人一人に対する礼節や節度を重んじて対応する姿勢は、私にとって(僧侶としての自覚を忘れないように努力する)ことを教えていただいたような気がいたします。
金剛峰寺を参拝した時に堂内に(此の一一の名に皆世間の浅名をもって法性の深號を表す即ちこれ喩なり)という般若心経秘剣の空海の言葉が掲げられていました。
この意味は(言葉の一つ一つの単語には深い意味があります。仏教を例えればこのようなことです。)時には必死に頑張ることも必要だけど、よくよく考えて礼節と節度を保ちながら人と接するということと、その場にふさわしい言葉と行動を自然に出来るように心がけるという教えです。
この貴重な機会を通してまたお大師様に教えていただいたような気がいたします。
この言葉を胸に、歴史と伝統ある金胎寺の再興に向けて努めて参ります。
南無大師遍照金剛